結婚式を挙げずにフォトウェディングのみを行い、二人の思い出を残したいと考えるカップルが増えています。
フォトウェディングをするロケーションでは特に、ビーチでのフォトウェディングがとても人気があります。青々とした海と空が広がり、太陽が輝く美しい砂浜を背景に撮影できるビーチは、特別な思い出を残せる絶好のスポットです。
この記事では、ビーチフォトウェディングの魅力や注意点、国内外のビーチなどをご紹介します。
大切なウェディングの思い出を残す際の参考にしてくださいね。
海で撮るフォトウェディングの特徴
海で撮影するフォトウェディングの魅力は、何といっても青い海と広がる空、そして砂浜といった美しい景色です。自然の中で緊張感も和らぎ、二人のリラックスしたカジュアルな表情が撮影できることも、海ならではですね。
砂浜や波打ち際だけでなく、埠頭や桟橋、木々の緑などが映り込む背景や、夕日をバックにした撮影など、バリエーション豊かな写真を撮ることもできます。
海での撮影そのものが、二人の大切な思い出になることも、ビーチでのフォトウェディングを楽しむカップルが増えている理由のひとつです。
フォトウェディングを海で撮るメリット
海でのフォトウェディングは、実際にどのような撮影効果が期待できるのでしょうか？具体的なメリットをご紹介します。
ドラマティックな写真を撮影できる
海での撮影は、白い砂浜や青い海、どこまでも広がる空など、美しい自然を背景としたドラマティックな写真が撮影できることが最大の魅力です。
壮大な自然の中で、ダイナミックな躍動感あふれる動きや、カップルのリラックスしたナチュラルな表情の写真が撮影できます。夕日を背景にしたシルエット写真など、ロマンティックで特別な写真を残すこともできますね。
観光や旅行を兼ねて撮影できる
美しい海やビーチでの撮影は、フォトウェディングとハネムーンを兼ねられることも、カップルに人気がある秘密です。
国内外のリゾート地にハネムーンで訪れ、美しいビーチでフォトウェディングをすることで、2つの目的を兼ねた旅行ができます。その点から、費用を抑えられるといったメリットもあるため、多くのカップルから支持されているのも納得です。
海に思い入れのある
マリンスポーツが趣味であったり、海が二人の思い出の場であったりするカップルも多いのではないでしょうか。
海に思い入れがあるカップルにとって、特別なロケーションでもあるビーチでの撮影は、より一層楽しい思い出となります。さらに、ウェディング写真にも楽しい思い出が刻まれ、カップルの絆を強めていくことでしょう。
波の音や海風、砂浜の感触など、五感で感じた感覚が、思い出をより深く鮮明なものとする効果もありますね。
ビーチフォトウェディングのデメリットと注意点
とても魅力的な海辺での撮影ですが、いくつかの気を付けるポイントがあります。それぞれ解説します。
天気が変わりやすい
海辺の天候は予測が難しく、急な天候の変化が起こることもあります。
雨や強風など、撮影を中断しなければならない問題が発生することを踏まえて、予備の日程を確保するなどの対策も必要です。
ロケーションによって費用と所要時間が変わる
ビーチフォトウェディングは、地域や国によって費用が異なります。有名な観光地や高級リゾート地であったり、ハイシーズンの利用では、一般的に料金も高くなる傾向があります。
ビーチがアクセスしにくい場所にある場合、移動時間もさらにかかるため、あらかじめ所要時間を考慮しておくことも大切です。
どこで衣装を着てヘアメイクをするのか、特にドレスを着た新婦が移動できる距離なのかどうかといった細かい部分もできる限り考慮して、余裕をもった時間を設定しましょう。
不測の事態に備えてくれるフォトウェディング会社を選ぶ
フォトウェディングを予定している場合、一番の気掛かりは天候状態です。特に海での撮影は、天候も変わりやすく、自然の要素に左右されやすいため、不測の事態や雨天時にどうするかなどを事前に確認しておく必要があります。
たとえば、天候が悪化した場合、代わりの日程を提案してもらえるかどうかは非常に重要なポイントです。延期する場合、希望する日程や衣装は、すでに予約が埋まっていることも考えられます。日程変更にさらに代金が発生することもあるため、事前にしっかりチェックしておきましょう。
自然が相手の撮影となるため、不測の事態に臨機応変に対応してくれる会社（スタジオやカメラマン）を選ぶことがとても大切です。
おすすめのフォトウェディングスポット
国内外、16箇所のおすすめビーチフォトスポットをご紹介します。
【神奈川】鎌倉海浜公園
由比ヶ浜や稲村ヶ崎といった鎌倉の海岸地区は、言わずと知れた美しいフォトスポットです。砂浜や青い海だけでなく、夕日が美しいことで知られているロケーションは、ロマンティックなフォトスポットとして非常に人気があります。
都心からのアクセスも良く、ゲストを招いてのウェディング撮影にもおすすめです。
【神奈川】サザンビーチちがさき
同じく湘南エリアの、サザンビーチちがさきも、都心からのアクセスが便利な、人気のビーチフォトスポットです。
広々とした海岸線は、開放感のあるロケーションとして人気があり、カジュアルでリラックスした雰囲気の撮影にも似合いますよ。
【千葉】九十九里浜
日本最大級の砂浜海岸として知られる九十九里浜は、サラサラのきめ細やかな砂浜も魅力のウェディングフォトスポットです。全長66kmの果てしなく広がる砂浜と広大な海をバックに、雄大な景観を生かした撮影ができるビーチとして人気があります。
ウェディングドレス姿が良く映える昼間の撮影だけでなく、海にキラキラと広がる夕日を背景にしたサンセットタイムも、幻想的なウェディングフォトとしておすすめです。
【沖縄】瀬底ビーチ
国内の「青い海と白い砂浜」といえばやはり沖縄です。珊瑚礁が広がる沖縄の海は、鮮やかで美しく、コバルトブルーの海がウェディングフォトの背景としても理想的です。
瀬底ビーチは、沖縄本島の西側に隣接する島で、本島から橋を渡って行くことができます。名護市からアクセスしやすい美しい島としても人気があります。
【沖縄】与那覇前浜ビーチ
宮古島の南西部に位置する与那覇前浜ビーチは、東洋一美しい海として知られています。
全長7kmにもおよぶ、サラサラの白いパウダーサンドの砂浜と、果てしなく広がる透明度の高い宮古ブルーの海のコントラストは、国内屈指の美しさです。
宮古島は、東京や大阪などの主要都市からの直行便も運航されているため、アクセスしやすいリゾート地としても人気があります。
【沖縄】渡口の浜
宮古島から、伊良部大橋を利用して渡ることができる伊良部島。その伊良部島の南に位置する渡口の浜は、透明度の高い宮古島のビーチの中でも屈指の美しさを誇るビーチとして人気です。
渡口の浜は、伊良部島の中でもシャワーやトイレなどの設備が充実しているビーチなので、時間をかけてゆったりと撮影できる安心感も魅力ですね。
海や砂浜の美しさはもちろん、島に広がる木々や植物の緑を背景にした写真など、バリエーション豊富な撮影が可能な、フォトジェニックなビーチです。
【沖縄】川平タバガー
沖縄の海の中でも、透明度の高い美しい海が広がる島のひとつが石垣島です。石垣島は、ハワイのホノルルとほぼ同じ緯度に位置し、沖縄本島や宮古島よりも少し気温が高い温暖な気候も特徴です。
石垣島は、珊瑚礁が広がる遠浅の海のため、波も少なく、透明度の高い海の水面は、まるで鏡のように空が映り込む美しさ。そして、隠れ家のような穴場のビーチがたくさんあります。
石垣島にあるビーチのひとつ、川平タバガーは、絶景の名にふさわしい穴場のビーチです。この上ない美しい海が広がるビーチは、開放感あふれる絶好のウェディングフォトスポットです。
ハワイ
言わずと知れた人気のリゾート地、ハワイは、ウェディング撮影にも絶好のスポットです。ハワイアンカルチャーが生み出すリラックスした雰囲気と、美しい自然景観が共存し、ハネムーンも兼ねた理想的なロケーションとして多くのカップルに選ばれています。
ただし、ハワイの気候は一般的に穏やかで、年間を通して訪れることができますが、乾季と雨季があるため、フォトウェディングで訪れる際には注意が必要です。乾季は4月〜10月、雨季は11月〜3月の期間がだいたいの目安になります。
グアム
日本人に人気の南国リゾート、グアムは、直行便で3時間半という距離に位置していることも大きな魅力の大人気スポットです。時差も1時間しかないため、時差ボケの心配もほぼありません。
白い砂浜と青い海が広がる美しいビーチはもちろん、観光やアクティビティも充実しているため、ハネムーンや家族を招いての挙式などにも絶好のパラダイスリゾート。ハワイに比べると島全体が小さいため、あまり移動時間をかけることなく、コンパクトながら充実したレジャーが楽しめることなども魅力となっています。
グアムにも乾季と雨季があり、乾季が11月〜5月、雨季が6月〜10月となります。雨季は台風も多いシーズンとなるため、注意が必要です。
モルディブ
モルディブは、インドとスリランカの南西に位置する、インド洋に浮かぶ島国です。約1200の珊瑚礁の島々から成り立ち、パウダーサンドの白い砂浜と、透明度の高い海が魅力的な、絶景ダイビングスポットとしても知られています。
ひとつひとつの島は、一周を歩いて巡ることができる小ささで、「1つの島に1つのリゾート」と言われるプライベートリゾート感も、世界の観光客から支持されている理由です。
モルディブのシンボルとも言える「水上コテージ」は、プール付きの豪華なスイート仕様のものから、コンパクトでコスパも良いものまで、様々なタイプのコテージがあります。美しい海に直接ダイブできる水上コテージで、極上のリゾート気分を満喫できますね。
モルディブの乾季は11月〜4月となり、気候が特に安定している2月〜4月は、フォトウェディングにも絶好のシーズンです。
バリ島
インドネシアの楽園、バリ島は、古くから神聖な土地として崇められ、「神々の棲む島」と呼ばれています。
物価が安いバリ島は、ハワイやグアムなどと比べて比較的リーズナブルに海外ウェディングを挙げることができる南国リゾートとしても人気です。海外挙式やハネムーン、ホテル滞在費用など、同じ予算でハワイやグアムよりもグレードアップさせた贅沢な内容にすることが可能です。
不動の人気を誇るジンバランビーチや、高級リゾートホテルが立ち並ぶヌサドゥアビーチ、昔ながらのバリの風情が味わえるサヌールビーチなど、バリ島には数多くの多彩で美しいビーチがあります。ビーチだけでなく、緑豊かな自然や、エキゾチックで魅惑的な村々など、フォトジェニックなスポットが多いこともバリ島独自の魅力です。
ニューカレドニア
ニューカレドニアは、フランス領ならではの街並みも魅力で、「南太平洋のプチフランス」とも呼ばれています。特に本島にある首都ヌメアは、フランスを彷彿とさせるおしゃれな街並みとのんびりとしたリゾート地が融合した、独自の魅力が漂う南国として人気です。
本島の海や観光も魅力ですが、ニューカレドニアに訪れた際には、ぜひ離島へ足を伸ばしてください。「天国にいちばん近い島」として知られる離島のウベアや、シュノーケリングなどのアクティビティも充実したイルデパンなど、離島の海の美しさは別格です。
白い砂浜と透き通る青い海の美しさ、そして自然豊かな離島には、まさに天国かのようなゆったりとした時間が流れています。
タヒチ
タヒチは、最上級の南国リゾートとも言われる、南太平洋に浮かぶ楽園です。ハワイのほぼ真下に位置し、ハワイと同じく19時間の時差があります。
タヒチの島々の中でも特に「世界のベストビーチ100選」で常に上位に選ばれ、ハネムーンにも大変人気のあるのが、離島のボラボラ島です。ボラボラ島は、周りをモツと呼ばれる珊瑚でできた小さな島々に囲まれ、海やビーチの色彩豊かな美しさから、「南太平洋の真珠」と称されています。
タヒチの年間の平均気温は、27℃前後で、乾季は4月〜10月となります。しかし雨季といっても、スコールの回数が多い程度で、雨が降った後にすぐ快晴に戻り、連日雨が降り続くような気候ではありません。1年中、温暖で穏やかな気候を楽しむことができるのも、タヒチの魅力です。
フィリピン
大小7,000以上の島からなるフィリピンの中でも、日本からのアクセスも良く、リゾート地として大変人気がある島が、セブ島です。
海やビーチの美しさはもちろん、セブ島ではマリンスポーツやリゾートスパなどのアクティビティも充実しています。大自然だけでなく、ショッピングモールや、歴史や文化に触れられるたくさんの観光スポットも楽しめる、理想的なリゾート地です。
フィリピンは、他の南国リゾートに比べても物価が安く、比較的リーズナブルに豪華なバカンスを過ごせることも大きな魅力です。
美しいビーチはもちろん、教会や異国情緒あふれるロケーションなど、多彩なウェディングフォトを残すことができます。
ギリシャ
ギリシャは、ヨーロッパの南東部、バルカン半島の南端に位置する、歴史的観光名所としても大変人気のある国です。本土の周りをエーゲ海、イオニア海、地中海に囲まれ、大小数千の美しい島々を擁しています。
サントリーニ、ミコノス、クレタ、ロードスなどの島々は、高級リゾート地としての名声を確立し、海や空の青さと、白い建物の街並みのコントラストは、訪れる人を独特の美しさで魅了します。
4000年の歴史を誇るギリシャは、ヨーロッパの多彩な文化のルーツでもあり、数多くの神話や歴史が語り継がれる、多様性と歴史の宝庫です。ギリシャの魅力は、美しい自然環境、歴史的な遺産、そして明るく陽気で、親しみやすいギリシャの人々によって築かれています。
カンクン
最後に、メキシコの西端、ユカタン半島にある美しい観光地、カンクンをご紹介します。
カンクンは美しいビーチが広がるカリブ海に面しており、真っ白な砂浜とターコイズブルーの海は、ハネムーンやビーチウェディングに最適の美しさです。
カンクンの気候は、年間を通じて温暖で、平均気温は約27℃となっています。雨季と乾季があり、カンクンを訪れる際のベストシーズンは、通常乾季にあたる11月〜4月とされています。その中でも、1月〜3月は安定した気候で過ごしやすく、逆に9月〜10月はハリケーンシーズンとなるため、注意が必要です。また、雨季の5月〜10月は夏にあたり、特に
7月〜8月の最高気温は40℃を超えることも珍しくありません。マリンアクティビティには適した水温ですが、急な豪雨や雷雨に襲われる可能性もあります。
ウェディングフォトを撮影する際のベストシーズンは、乾季の11月〜4月ですが、海の水温は比較的低い時期でもあります。ハネムーンも兼ねた旅行の場合、観光やマリンスポーツなど、訪れる際の目的に合わせたシーズンを選ぶことをおすすめします。
海でフォトウェディングを撮る場合の費用相場
フォトウェディングを海で撮影する場合の費用相場を、国内、海外別に見てみましょう。
国内の海で撮る場合
国内の海で撮影する場合のフォトウェディングの相場は、10万〜20万円ほどと考えられます。
価格は、カメラマンの経験や撮影場所、オプション費用などによって変動します。
フォトウェディングを検討する際には、単純に価格だけで比較するのではなく、プランに何が含まれているか、内訳まで確認して比べることが大切です。衣装のレンタルやヘアメイクが含まれる料金かどうか、何カット撮影できるかなど、詳細をしっかりとチェックしましょう。
海外の海で撮る場合
海外で、海をロケーションとしたフォトウェディングを行う場合、およそ10万〜30万円が費用の相場と考えられます。費用は国や場所によって大きく変動し、一部高級リゾート地や観光名所では、さらに高額の費用がかかることもあります。
海外でのフォトウェディングを検討する際には、旅行会社に仲介してもらってカメラマンやスタジオを探すのが一般的です。国内同様、費用には何が含まれているか、オプションプランにはどのようなものがあるかを確認しましょう。
ハネムーンで海外旅行を検討しているカップルの方は、新婚旅行を兼ねたフォトウェディングを企画するのもおすすめです。
ビーチと通常のフォトウェディングスポット比較
フォトウェディングは、ビーチのほかにもさまざまなロケーションで撮影することができます。フォトウェディングで利用されることが多い、代表的な撮影スポットをご紹介します。
チャペル
結婚式といえばチャペルです。フォトウェディングをチャペルで行うと、格式あるクラシックなウェディングの雰囲気を醸し出してくれます。
チャペル内の美しい装飾や花飾り、さらに庭園といったチャペル周辺での撮影など、多彩な表情の写真が撮れることも魅力です。
またチャペルでの撮影は、季節や天候の影響を受けにくいこともメリットです。
結婚式を挙げないカップルでも、結婚式の雰囲気を残すことができるため、ビーチとチャペルの両方で撮影するプランを検討することもおすすめです。
街中や観光スポット
旅先や観光地、街中などでの撮影も、フォトウェディングでは大変人気があります。観光名所や有名なランドマークを背景にすることで、街や観光地の美しさやエネルギーを生かした魅力的な写真となります。
たとえば、その土地特有の街並みや歴史的建造物、公園や広場、カフェなど、多彩なバックグラウンドの撮影は、結婚写真のバリエーションが増えることもメリットです。
新婚旅行を兼ねた撮影や、季節感のある写真を残すことができ、開放感のあるリラックスした自然な表情が出やすいといった魅力もあります。
スタジオ
ビーチや観光地での撮影は、天候や撮影する時間帯の影響を受けることがデメリットといえます。一方、スタジオでの撮影は天候に左右されず、比較的リーズナブルにクオリティの高い写真を撮影できることが大きなメリットです。
スタジオでの撮影は、ヘアメイクを整え、照明を調整した撮影ができるため、フォーマルな雰囲気の美しい写真に仕上がります。
撮影場所までの移動時間を確保したり、天候によるスケジュール調整をしたりなどの必要もなく、撮影時間も比較的短いこともスタジオ撮影のメリットです。そのためスタジオ撮影は、忙しくて時間が確保しにくいカップルや、妊婦さんなどの体調に配慮が必要な方にも人気があります。
開放感たっぷりの海で最高の思い出を
自然の美しさとリラックスした雰囲気が魅力の、海でのフォトウェディングについてお伝えしました。
海の青さ、砂浜、夕日など、美しい背景が特別な瞬間を演出してくれるビーチは、ウェディングにも理想的なロケーションです。
ぜひ美しい海で、二人の個性に合わせた特別な撮影を楽しんでくださいね。
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